バラのシュートのピンチとは?

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バラのシュートのピンチっていったい何のことなのか

バラの剪定で出てくる「ピンチ」とは何なのでしょう。
初心者には枝の剪定だけでも難題なのに、ピンチという別の用語が加わるとわけがわからなくなりませんか?私はなりました。

ここではピンチについて図解していきますね。

トリコ
トリコ

シュートは枝のことだよ。根本から力強く出る枝を「ベーサルシュート」とも言うね。




植物は花を咲かせるためにすごくエネルギーを使う

まず、ピンチの前に覚えてほしいのは植物は花を咲かせるためにものすごいエネルギーが必要ということです。
そのため、体力の消耗を減らすためにあえて蕾を摘んであげると、そこに使われるはずだったエネルギーが枝や株に周るので、太く大きくなっていきます。


その作業が「ピンチ」。新しく伸びた貧弱なシュートをそのままにしないで、花芽が出る前に折ってあげて、そこより下の枝を太く育ててあげましょう!

蕾があるのにかわいそう・・・!

と思うかもしれませんが、こどもがケガをしても外で遊ぶことでたくましくなるように、ちょっとしたケガだと思ってここは思い切っていきましょう(笑)

結果的には強くて立派な株に育っていきますよ!

ピンチをするのは、5枚葉の上から出てきた新しい枝なので、茎は赤みを帯びた色をしていて柔らかく手で簡単に折れます。
時間がたつと枝は固く緑色になってしまうので、手で折れるまだ赤い枝のタイミングでピンチをするのがポイントです。

すると、上で使うはずだった植物のエネルギーが芽を出すエネルギーに変換されて、下から新しいシュートが生えてきます。
このシュートは折った枝よりも太くしっかりしたものなので結果として枝葉が頑丈に育っていく訳です。
仕組みがわかると剪定の大事さも解ってきますよね?

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株に元気がない!そんなときは特にピンチをして株を育てましょう

5月の開花後、樹勢が弱い苗や株に元気がないときなども、5枚葉の上から出た新しいシュートを積極的にピンチすることで株を復活させてあげることが出来ます。


新苗などはどうしても開花を見てみたくなりますが、それを我慢してピンチを行うとどんどん強い苗に育つので必須の作業になります。
1回目のピンチの後、横から新しい枝が伸びて花芽をつけますが、その枝も花を咲かせず2回目のピンチをしてあげてぐんぐん株を丈夫にしましょう!

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